これはお尻だね

2011.06.06 製作記録

              
こんばんは。
6/6 晴れ
今日は汗がでる一日でした。
相変わらず一人でワイワイやっております。
・・・・・・
いつものように裁断机に革をひろげて、端革をださないよう型紙をおいていく。
牛が生きていた時についた傷や血筋をよけながら、パズルを作っていくように型紙をはめていく。
そんな毎度の作業をしていてふっと裁断師匠S氏の事を思い出しました。
裁断歴20年ほどになるS氏の裁断はとても鮮やか。
革質を見極めるのは光の如き速さで
裁断面は、名刀正宗 で切ったかのようにとても綺麗です。
(名刀正宗の事はよくわかってないのですが・・・)
教えて頂いていた当時、S氏の仕事に憧れていたのはもちろんですが、
S氏のその目にも僕は憧れていました。
なぜかというと、
S氏は革の切れっぱしだけで、それが牛のどの部分か見事に当ててしまうのです。
       
これは首だね。
       
これはお尻だね。
という具合に。
もっと小さな切れ端でもそれは同じです。
見事に見極めます。
その様が何とも職人の香りがして、羨ましくて一人でコソコソ、床に落ちた切れ端を集めて練習していたのを思い出しました。
      
これは後ろ足ですよね。
       
これは・・・・・前足だな。
練習の成果なのか今では僕もわかるようになってきました。
・・・・・
(とは言え、今は一人でやっているので、ついさっき自分で切り落とした切れ端を見て当ててるだけで、間違えようがありません。出来レースそのものです。。。トホホ)
・お知らせ
        
今週の木曜日・金曜日(9 ・10) と都合により作業お休みとさせて頂きます。
メールは11日以降順次対応していきます。
ご迷惑おかけして申し訳ございません。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
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           革鞄の手作り工房 affordance[アフォーダンス]
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