新しいロゴのこと。

2020.11.21 製作記録

こんばんは。
こちらはまた寒くなってきました。。。もうまもなく、12月。
12月か…そう思うとむしろ暖かい方なのか。
今年の冬は寒いのか、どうなのか。
それよりもコロナ。
この冬をこえれば…出口が見えるか。
そろそろ頼むぅ。


さて、今回のホームページリニューアルと同時にロゴも変わりました!
ロゴはグラフィックデザイナーの濱祐斗さん作。

ロゴの変更は長い間(4,5年ほど)悩んでいましたが、ご縁があり
また濱さんのお仕事ぶりにも魅かれましてお願いすることにしました。
それが2年ほど前。
ようやく日の目を見る事ができました!!

以下、そんな経緯があるロゴを制作するにあたっての濱さんの声をご紹介。
————–
今回ロゴを作る上で、ロゴについて考えるということをアリバイに、
福岡の工房までお伺いして、街並をみて、地元の神社に手を合わせ、美味しいご飯を食べました。
その頃はまだ施工の段階だったので、模型や書類を元に完成のプランをお聞きしていたときに設計図の中に見つけたのが、今回のロゴマークです。
なので当たり前なんですけど、設計士さんのサイトで完成した建物の上空写真をみたとき、
そこにそのまんまマークがあって、わかってはいたけど、不思議な感じがしました。
「あ!あった!」みたいな。

新しい「かたち」が生まれるときに、
同時に「これまでのこと」と「これからのこと」が、なだらかなままそこにあることを考えます。
かたちが先か意味が先か。
二者択一のものではないのかもしれないですが、
ロゴがあることで、工房が浮かび上がったり、逆に、工房があることでロゴに意味が芽生えるみたいな…
あべこべだけど、概念と実態の境界が融解するような、あるべくしてある感じがして、
小川さんの生活と仕事が共在する場所をそのままスッと腑に落ちるかたちにできてよかったなと思っています。
その上で出来たものをぼんやり眺めていると、福岡を訪れたときにみた山の向こうに上る太陽のようにも感じて、
人間の想像力って面白いなぁって思っています。

そして、affordanceの文字。
文字のほうが苦労しました。
上でも書いたようにロゴに対して「これまで」と「これから」のことを考えていたのですが、依頼をもらった段階で「これから」を想像すると、恥ずかしながら、自分の手でそれを変えてしまう怖さを感じてしまって、難しかったです。なので、小川さんの引っ越しは、自分にとっても、新たな場所からはじまるアフォーダンスの「これから」を想像するのにいいきっかけになりました。
かたちとしては、最終的に革に押されることが完成と思っていたので、記号と文字の曖昧なところを目指し、かたち自体の定着度はあえて定着しないフワッとしたところにしておいて、モノに押されたときに定着するところを目指しました。
なので、皮に押された写真をみて、とてもホッとしたのでした。

以上、濱祐斗さんの言葉でした。
ロゴマークは愛称がありまして…「日の出マーク」。そう呼んでます。
文字は濱さんの仰る通り記号のようにも見えるし、文字としても読める。
そこに魅力を感じています。「名は体を表す」と聞きますし、「デザインもまた体を表す」とも思うので
この新たなロゴと共にまた積み重ねていきたいと思う、affordance10年目です。
みなさんおかげさまです。ありがとうございます。

濱祐斗デザイン事務所

今日は長文でした。
最後までどうもありがとうございます。

affordance 革カバン/革こもの