蜜蝋ワックスを色々と塗ってみました

2021.01.17 お手入れ方法

-蜜蝋とは-
ミツバチが六角形の巣を作る材料として、働き蜂の腹部にある分泌腺から分泌するロウのことです。
ミツバチの巣から得られたものを溶かして固め、ブロック状にしたもので、別名ビーズワックス(Beeswax)とも呼ばれています。
その歴史は古くエジプト王朝時代(紀元前4200年前)ミイラの保存に使われていたとのことです。
-効能-
肌を柔らかくし、なめらかにする成分が豊富に含まれており、抗炎症作用もあるともいわれています。
蜜蝋が皮膚表面を覆うことで、外部の刺激や乾燥から保護してくれます。

看板
affordanceで扱っているwaxは革専用に配合しています。
効果としては、水などからも保護してくれます。
あとは、手垢・汚れ防止や色あせ防止、変形防止に、めくれや剥れがおきにくくもなります。
防腐・防虫効果もあり、素地本来の美しさを長持ちさせるのが大きな特徴です。

写真の外看板には、定期的に蜜蝋ワックスを塗っています。
雨晒しですが、ワックスが保護してくれてます。

看板
こちらの外看板もメンテナンス。

経年変化
次は、油分が飛んでしまったグレーの経年サンプルにも塗ってみます。

経年変化
左側が塗った面です。

蜜蝋ワックス
全体に塗りました。
だいぶ生き返りました。ひっかき傷なんかも消えています。
塗ってすぐ後はベタ付きがありますが、しばらくすると無くなります。

薄らとカードのアタリが見えます。
これを作った自分としてはこんな風に使われた跡がみてとれるのも嬉しい瞬間です。

蜜蝋ワックス
木にも塗ってみます。(factory shopのカウンター天板)

蜜蝋
手前。濃くなってる部分に塗りました。
木も生き返りますね。
革業界に入って15年ほどになります。
これまで色んなワックスを使ってきましたが、この蜜蝋ワックスは質(成分/使いやすさ/効果)が1番です。
自信を持ってお勧めできる品です。

affordance leather wax

affordance 革カバン/革こもの